ワルラス均衡をオークションで計算する:Prologによるモデリング

updated: 1 Feb 2006

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Introduction

 Gul and Stacchetti(1999, 2000)による分割不能財市場やジョブマッチング市場 のマトロイド理論に基づく一般化をPrologによって再現することを試みた。 イングリッシュオークションは、その最小ワルラス均衡価格を計算する組み合せ論的 ソルバーであると考えられる。  具体的にはGul and Stacchettiによるイングリッシュ・オークション と粗代替性、VCG支払いと最小ワルラス価格、 およびジョブマッチング市場ゲームのコアなどを扱っている。 なお、この文脈では通常、準線型選好(所得効果なし)が仮定される。 またBikhchandani ら(2002)のエージェント代替性は試作段階だが、コード化している。 協力ゲームのコアとワルラス均衡価格(競争均衡価格)の一致にかんする 分析のため、coop.plをロードして用いている。

Source Code

  • ワルラス均衡をオークションで計算する: (price.pl. Prolog, 30 Aug 2005 revised 10 Sep ) (source code) 。
  • ワルラス均衡をオークションで計算する2:共同作業者の効果 price.plの拡張版(price01.pl. Prolog, 25 Sep 2005 ) (source code) 特性関数の自動設定、Ma(2001)による共同作業者の(負)効用の モデリングなどを拡張。

  • Caveate

    本システムは以下の条件付で、文献のモデルと例題の検証と理解に、 役立つだろうと思います。

    solve_wep_1について、excess demand setの計算(双対ランク関数)のところに によって、停止しないケースがありました。現在のバージョンは solve_wep_1の停止ルールを簡潔にし、双対ランク関数の計算に 使う需要対応d/3の代わりの関数(d_star/3)を 使用することで、問題を回避しました。ペーパーではSI選好に対応して等価 とされていますが。この方法ならうまくいきます。 私のミスかもしれません。予めお断りしておきます。 また代替性の計算などはきわめて遅いです。