あいまい信念、ショケ期待効用、ゲーム理論:Prologによるモデリング
updated: 1 Feb 2006
信念関数(Dempster-Shafer理論)、ショケ期待効用に加えて、
それらのゲーム理論への応用であるDow and Werlang(1994)、
Eichberger and Kelsey(2000)による
不確実性下の均衡(Nash equilibrium under Knightian uncertanty)ないし
信念均衡(equilibrium in beliefs)をProlog言語を用いてモデリングした。
2ステップ囚人ジレンマゲームの例題における
協力発生など、不確実性(あいまい性)の回避が高くなると、
必ずしもナッシュ均衡ではないが、
より安全なオプションが選ばれやすくなる傾向がある。
なお、この文書はkenkyu.html内にあったhtmlドキュメントの一部を移植・手直したものです。
論文、ソースコード、その他のドキュメント
論文・学会報告
経営情報学会(6/12 成蹊大学)の報告論文と口頭発表で使用したスライド
Paper●(PDF)
Slide●(PPT)
ソースコード
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ソースコード1:belief02.pl( prolog, 25 Jan 2004)
●
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内容:前作belief01までの内容に加えて、Dow and Werlang(1994)による
「信念における均衡」をモデリングした。2ステップ囚人
ジレンマゲームの例題におけるショケ期待効用最大化プレイヤーの
協力発生を確かめることができる。
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ソースコード2:beleq03.pl(Prolog 13 Mar 2004)
●(Prolog)
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内容:Dow and Werlang(1994)やEichberger and Kelsey(2000)による
不確実性下の均衡(Nash equilibrium under Knightian uncertanty)ないし
信念均衡(equilibrium in beliefs)のモデリング。
不確実性(あいまい性)が高くなると、より安全なオプションが選ばれやすく
なる。必ずしもナッシュ均衡ではなくてもいい。
beleq03の機能
システムの主な機能・構成
学会報告の論文・スライドをご覧下さい。
beleq02以前のバージョンとの違い
前作belief02.plからの改良点は以下のようです。
- モデルベースから例題をset_model/0で選択設定できる。ゲームモデルは
各プレイヤーごとに他者の行動組を状態として、不確実性下の意思決定問題として
分析する(set_payoffs/1)。
- 分析支援メニューgen_beleq/0 による均衡生成実験の誘導。
均衡信念の区間を集計表示したり、ファイルへ保存機能あり。
- 確信度(ないし曖昧度)によって均衡選抜できる。
- 一部のモデルに対して、計算量を見積もり、警告する機能をつけてみた。
具体的にはipd2の均衡信念生成と、モジュラリティのテストで
イベント数が多い場合について実行時間を推定する。
不具合、おことわり
- 旧版belief03、beleq02、beleq02bはモデルエラーがあるので
破棄しました。修正箇所はソースファイル内に記述してあります。
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ただしbattle例題での結果がEichberger and Kelsey(2000)と若干異なる。
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bpaが0の場合の均衡信念の区間集計バグ(beleq02b以前)は直してあります。